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ここらで彼女の紹介をしておこうと思う。
…端的に言えば、弩級のファザコンだ。
小さい頃に母親を亡くし、父子家庭で育った彼女。
毎日を仕事に追われる父を見、
そして自分を経済的、精神的に支えてくれるパパに、
一生を賭して尽くしたいと考えているのだろう、
言葉の端々に、そういった節が見られる、
例えば僕が、こうして彼女を放置して独り思索に耽っているとする。
彼女は何をするだろうか?
そう、あーパパ大好きタイムだ。
「ああ^?」そら、聴こえてきた
「どうしてこんなに、パパって!パパって!」
気色が悪いのであまり身内だと思われなくないのだが、
ひとつテーブルを挟んで同席している以上、
関係者と思われるのは避け難い。
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