毒口

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リツイートが増えるにつれ、毒口はテレビやパソコンを表しているのではないか、といった考察や、私の幻覚を疑うツイートが増えていった。次第に私に毒口の真実を問うリプライや、心の病を疑うリプライが大量に飛んでくるようになった。最初は反応を貰うのが嬉しかったものの、徐々に対応が面倒になったため、「これはフィクションであり、日常系漫画に不可解なものが紛れ込んでいることによる不気味さを楽しむ作品です」と説明したツイートを投稿することにした。 説明ツイートをきっかけに漫画への反応も収まり、また日常系四コマを投稿する生活に戻ったある日、前からTwitterで仲良くしていた「くしん」というユーザーから、思わぬところで毒口が広がっているという話を聞いた。     
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