寒がりな君に

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いつからだったか寒そうにセーターの裾を引っ張って、かじかんだ手を温めている彼女を通学の電車で目にした時から、気になり始めた存在 普段は部活があるため、こうして彼女を見ることが出来るのは部活が休みの毎週水曜日だけ 話しかけることや視線を合わせることもない たまに視界に入る程度の距離間 これが週一の日課になりつつある 我ながら気持ち悪いなと思う こうして少し離れた場所で様子を見る様は でも、それも仕方ない
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