寒がりな君に

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「おはよ!」 目を開けると目の前には、座ってる俺に覆い被さるように吊革を握りながら身を前に乗り出しているクラスメイトがいた 「あぁ‥‥おはよ」 「今日の小テスト予習やった?ノート見せよっか?」 「お前いつもこいつにばっかだな、俺にもみしてよ」 いつも元気な同じクラスの女子と、もう一人も同じクラスで部活が一緒の男子が話しかけてくる 「なんでよ、あたしはあんたに言ってない」 「あのな、こいつはお前の助けなんて必要ないつーの、サッカーの推薦で入学したから必然的に普通科なだけ」 「え、そうなの?」 この二人は仲が良いのか、犬猿の仲なのか、テンポの良い会話に毎回付き合わされる
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