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「ここは.....?」
「数学室。」
放課後になり、真琴と凛太は数学室の前に立っていた。
「それはわかるけど.....どうやって入るの?鍵かかってるんじゃ?」
「鍵ならココにあるから。」
真琴はドアの上の小窓のサッシに置いてある鍵を背伸びして取ろうとした。
僅かに届かず真琴はぴょんぴょんとジャンプし始めた。
「なんだ?ココにあるのか?」
凛太は真琴の代わりに手を伸ばして鍵を取った。
「あっ!凛太!いつの間に私より背が高く!?」
「は?そんなのだいぶ前からだぞ。そんな事よりなんで知ってんだ?鍵の場所。」
「まぁ…ちょっと…その…それより誰か来る前に入ろう!
真琴は話題をそらした。
「あ…うん。」
凛太は鍵を開けるとサッシに鍵を戻した。
数学室に入ると真琴は念のため鍵を閉めた。
「職員会議とはいえ油断は出来ないからね。念には念を。」
「そうだな。で、どこにあるんだ?」
「机の一番上の引き出しの中に。」
2人は机の前に並んだ。
引き出しを開けるとDSが入っていた。
その上に1枚の写真が置いてあった。
「これは…?」
凛太は写真を手に取った。
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