中編

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「おまえも舐めてみるかい?」  問いかけながら、アザミは自身の着物の袷を大きく左右に開き、素肌を露わにさせた。  そして、胸の赤い粒に、ケーキから掬い取った生クリームをたっぷりと塗り付ける。 「ん……」  ぬるり、とした感触に思わず声が漏れた。    怪士の喉元が、ごくりと上下に動く。  一気に鋭さを増した双眸に、アザミは興奮を覚えた。 「ほら、味見してごらん」  指についた生クリームをぺろりと舐めて。  アザミは、床に膝を付いている男の両頬を包むと、自分の方へと引き寄せた。 
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