後編

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後編

 怪士(あやかし)は、アザミの誘うままに身を乗り出し……べろりと出した舌で、乳首ごとクリームを舐め上げる。 「ああっ、あっ、あっ」  粒がこそげ落ちるのではないかと思われるほど、ちから強く。  けれど、生クリームのぬめりを借りて、繊細に。  男の舌が、アザミのそこを愛撫した。  乳輪ごと、大きな口の中に招き入れられ、ちゅばちゅばと濡れた音を立てながら吸われる。    アザミは喘ぎながら、また指にクリームを掬うと、反対の乳首に載せた。 「怪士……、こっちも吸え」  アザミの命令に、男が欲望にぎらつく瞳を向けてくる。  怪士に散々舐られた赤い乳首は、さながらイチゴのようであった。  唾液でぬらぬらと光るその粒を、怪士が指で摘まむ。  男の舌は反対側の、生クリームを(まぶ)した方へと伸ばされ、両の突起が同時に嬲られた。  左は、太い指で強くこねられ、右は、分厚い舌でねろりとくすぐられる。 「ひっ、あっ、あっ、あっ」  胸の飾りから体の中心にダイレクトに響くような快感が湧き起り、アザミの腰が無意識に揺れた。  アザミは男の頭を抱き寄せ、そのまま胸に押し付けるようにして更なる愛撫をねだった。     
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