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「……肯定って、とるけど」
「うん、それでいい。だから」
お互いが理性を欠いた中で、私たちを止めるものなんて何もない。
「めちゃくちゃにして。
もう、忘れられないくらい」
深く、求める。
この熱の、甘さの酔いから覚めたらきっと、恥ずかしさでいっぱいになるだろうけど、今の私には関係ない。
「言ったな?後悔するなよ」
「しない」
囚われてしまった、完全に。
慎介の思い通りでも、関係ない。
「気がすむまで、とことんやってやるよ」
ゾクッとした。
慎介の瞳に、全身が震える。
そしてまた始まる、甘いキス。
さっきよりも深く、息つく間もなく何度もきつく塞がれた。
息が乱れ、熱が帯びていたその時。
慎介の手が私の服を脱がし始める。
本当に、キスだけじゃ終わらない。
私たちの夜はまだまだ始まったばかり。
今日はお酒以上に、目の前にいる理性をなくした彼の甘さに酔う日になった。
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