お前がほしい

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「ずっとほしいと思ってた」 「は?何言って…」 「俺は、お前がほしい」 理解不能。 私がほしい? そんなの信じられることじゃない。 「私よりも素敵な女性、たくさんいると思うんだけど?」 あまりの驚きに少しばかり酔いが覚めた気がする。 「いない。俺はお前だけがほしい」 「何?酔ってるの?」 先程から様子が変だ。 その瞳には熱がこもっている。 「残念だけど俺は酔ってねぇ。 酔ってるのはお前の方」 私に覆い被さる慎介の手が、私の頬に触れる。 くすぐったい。
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