お前がほしい

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「やだな、慎介の手つきやらしい」 いつもみたいに冗談で返してみるけど、慎介の表情は変わらず真剣なまま。 つまりこれは、危険な状況というわけで。 「俺はやらしいことしか考えてねぇよ。 さっき変態だって言ったろ?」 「じゃあやっぱりアダルトビデオとか見てるんだ?エロ本とかも読んでそう」 「お前のこと無茶苦茶にしてぇっていつも思ってる」 だからそういうのに興味ないのは本当だと続ける慎介。 だけどそんなことはどうでもいい。 その前に慎介はなんて言った? 私を無茶苦茶にしたい…? 頭で理解した瞬間、一気に顔が熱くなる。 「余裕のないお前の顔とか、乱れてるお前とか見たい。それくらい惚れてる」 「い、いきなり何言ってんの?」 「ずっと思ってたことだから。 タイミング見計らってたけど、今が絶好のチャンスだな」 ふっと、慎介は笑う。 色気を漂わせながら。
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