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「わかんねぇって、一番危ない」
「だって本当のことだから」
「まあ今から俺でいっぱいにしてやるけど」
そんなこといちいち言われなくても、すでに慎介で頭の中はいっぱいだ。
慎介が余裕ありげに笑い、また私にキスを落とす。
とろけるような甘いキスに、身も心も委ねた。
これは、クセになる。
お酒よりもずっと、酔いやすい。
もういっそのことめちゃくちゃにしてほしいとさえ思ってしまう。
「好きだ」
お互いに息が乱れる中で、慎介ははっきりとそう言った。
「私は……んっ」
そんなこと言われても、わからない。
全てを言い終える前にまた唇を塞がれる。
甘いキスをされたまま、慎介の手が私の服に触れる。
「本気で嫌なら、抵抗しろ。
嫌がらないならもう、容赦しねぇ。お前は俺のもんだ」
なんて強引な言葉だ、と呆れる間も無くキスで骨抜きにされた私は慎介に身を任せる。
このまま慎介のものになってもいいと思ってしまうほど、甘く酔いしれていた。
だからもっと欲しかった。
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