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「ごめんなさい、喋りすぎました……」
申し訳なさそうに眉を下げてそう言うと、尾上さんが口元に手を当てて上品に声を出して笑っていた。
なんで笑ってるんだろう?
首を無意識に傾げると、尾上さんが笑っていた理由を教えてくれた。
「ふふ、本当に東洞さんと仲が良いんですね。実は、私お二人が出演しているアニメ全部見ていて。こっそりファンをしているんです」
「あ、そうなんですか!?」
ファン!
僕と東洞さんの!
「ありがとうございます、嬉しいです~」
素直に嬉しくてそう言うと、尾上さんが悶えながら顔を覆った。
「う……生で三上さんの笑顔は破壊力やばいです。声もかわいくて顔もかわいいなんてほんっと反則すぎてもう……!」
「……?」
顔を覆っているのでなんて言っているかよく聞こえなかった。あと、かわいいって言葉が聞こえてきたけどそれはきっと僕の幻聴だな、うん。
別にかわいいって言われるのは嫌じゃないけど、女の人のためにある言葉じゃないのかな、と思う。それを男の僕に言うなんて、変わってるなあ。
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