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 あ、そうだ。 「明日撮影があるのでキスマークだめです」 「……キスマーク?」 「はいっ。少し脱ぐっぽいです」  これで目標達成。と思っていると、何故か煌河さんが真顔になる。 「別にいいけど……もしかして小町くん、エッチする予定で来た?」 「ぶっ!」  あーっ、そうじゃない!  いや、そうだよね……いきなりそんなこと言われたらそう思うしかないよね……僕、馬鹿すぎる……  ていうか、まだするってわけじゃないのになに言ってるんだ……  恥ずかしい……  恥ずかしすぎて背中を丸めて顔を覆っていると、煌河さんが笑いながら僕の背中を叩いてきた。 「ははっ、冗談だよ。あー小町くん本当にかわいい」 「じ、冗談って……!」  煌河さんがお酒をグラスに注いでいく。金色の液体がしゅわしゅわと音を立てながらグラスに入っていく様子を、ぼーっと見つめる。 「でも一瞬びっくりした。キスマークとか言うからどういうこと? って思った」 「あぁぁ……本当に申し訳ないです……ぅぅ」
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