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会えたのが嬉しくて駆け寄ると、煌河さんが嬉しそうに笑った。その様子はまさに王子様のようで、周りがキラキラしているように見えたけど実際は違う。
「今日もかわいいね、本当天使だわ。あー抱きたい」
「……ここ、一応スタジオですよ」
口を開けばかわいい。天使。抱きたい。必ずこう言ってくる。
嬉しいような気もするけど、やっぱりまだ恥ずかしい。
抱かれる時には甘い言葉と良すぎる声で攻められて、頭がとろけてしまうくらいに感じてしまう。そんなあられもない姿の僕をかわいいって言ってくれるけど、本当はどうなんだろう。
最近、少し暗いことばかり考えてしまう。
これではだめだな、と思い自分の顔を両手でぱちんと叩いた。すると、煌河さんがかなり慌てた様子で僕の顔を両手で包み込んできた。
「えっ、どうしました?」
「ダメだよ、叩いたら! こんなかわいい顔に痣ができたらショックすぎて死ぬ」
「大袈裟すぎですって!」
「大袈裟にならせてよー。折角付き合ってんのに……」
「わーわー!」
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