最弱の勇者

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「俺は、魔王と戦って見せる。困っている人がいるんだろう?」 「白鴎がするんだったら俺も行くぞ!」 私も、俺もと、クラスメイト達は賛同していく。流石カリスマって感じだがな。 俺としては死亡フラグが立っている気がするが。 「おい、ちょっと待てよ、俺等戦う力なんて持ってんのか?」 「その件については安心せい。召喚したときになんらかのスキルが付与されとるはずじゃ。妾についてくるがよい。」 俺たちはヴェルに言われたとおりについていった。途中でクラスメイトたちが窓の外を見て騒ぎ出した。俺が見てみると竜種(ドラゴン)が飛んでいた。やはり此処は異世界なのだと感じる。しばらく歩かされてヴェルが「ここじゃ。」といった。 「ついたぞ。ここが鑑定の間じゃ。」 部屋の中央には大きな水晶が置かれていた。そしてその周りには魔法陣のような文様が刻まれていた。きっとあれが鑑定装置なのだろう。 「では一人ずつ来るがよい。」 やはりみんな怖いのだろう、行くやつはいない。 「じゃあ俺が最初に行く。」 と白鴎が言い水晶の前へと進む。 「水晶に手を当てるがよい。」 白鴎が水晶に手を当て目を閉じた。 水晶は、淡い光を発し始めた。しばらくすると淡い光が消え、水晶に字が表示された。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 白鴎 鴉   人族  16歳  ♂ 職業  勇者  Lv.1 HP.30000/30000 MP.25000/25000 [身体能力]  1000 [魔法力]   500 【スキル】 パッシブスキル 〈勇者〉Lv.-〈聖剣術〉Lv.1〈言語理解〉Lv.- アクティブスキル 〈聖剣召喚〉Lv.1〈烈空斬〉Lv.1〈雷魔法〉Lv.1 称号 勇者 異世界召喚者 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 白鴎のスキルを見た魔術師(みたいなの)は目が飛び出んじゃあないかというぐらいに目を見開いていた。 彼奴のステータスはやはり高いのであろう。 やっぱ勇者みたいだな。見るからに主人公だしww 「これってすごいのか?」 白鴎はポカンとしている 「すごいなんてものじゃない!Aランクの聖剣術 にSランクの裂空斬。ステータスはここにいる兵士の数百倍じゃからの。流石じゃ!」 白鴎のスキルを見てヴェルが騒ぐ。 ちなみにこの世界の一般人ではHP,MPは10が当たり前。強くて50らしい。スキルも一つあれば神らしい。 これは期待だな。
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