目覚めの時

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 俺の妹は器量よし、見た目よし、頭よしの完璧な美少女だった。親からの期待の多く背負っていた。それでも一つも愚痴を吐かなかった。 妹の名前は九十九麗(つくもれい)だ。年齢は当時10歳、俺は14歳。麗はとてもモテていたから常にストーカーがいた。だから俺が、ボディ―ガードとしていつも一緒いた。 麗は、俺のことをにぃにと呼んで慕ってくれていた。とてもかわいい一人だけの妹だった。 何よりも大切な。 あの日、俺は麗とともに学校へと行った。麗の学校につくと、 「にぃに、ありがとう。」 と言った。いつもの習慣だ。それから俺は、俺の学校へ行った。中学校ではだいぶ寛容だったようで、スマホがOKだった。麗は、隠れて持っていた。 今日も昼休みになると電話をかけてきた。 「にぃに、げんきー?」 「元気だから。電話かけてくんなよ。見つかったら怒られるぞ。」 「わかったー。きょうは4時30分ぐらいでお願いねー。」 「ん、わかった。じゃあ切るぞ。」 そう、言って、電話は終わった。 4時30分に小学校の門の前で待っていると麗は走って出てきた。 「にぃに、ありがとー。」 「じゃあ、帰るか。」 そう、言って、背を向けるとストップをかけられた。 「にぃに、もうすぐにぃにの誕生日だからプレゼント買って帰るから先に帰ってて。」 「わかった。でも大丈夫か?」 「大丈夫!期待しててねっ」 そう言って別れた。これが最後に麗を見た最後だった。事故ではない。行方不明かどうかもわからない。理由は、事故にあったのを見た人がいるが、死体がないらしい、なんか光に包まれたとか目撃者15,6人の人全員言っているらしかった。 クソが、精神病んだのかよ。 そのことについて俺はなぜか怒られなかった。俺がついて行っていればこんなことにならなかったのにと、心の中で「にぃにががついてきてくれれば助かったのに。」といった麗の言葉がずっとぐるぐる回っていた。 その時俺は、不登校になった。だが今学校に来れているのは結局は妹のおかげかもしれない ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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