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「ちゃん……お兄ちゃん起きてよ。」
「ああ、すまない。前の世界のこと考えてた。」
麗の事だがな。
「お兄ちゃん、お外いこ?Lv上げないと危ないからね。」
「ああ、そうだな。この世界ではそういう定義があったんだった。」
「ところで、マリア、ステータス見せてくれねーか?」
「いいよ、マリアのはね……」
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マリア=リヴァイブ 魔族 325歳 ♀
職業 魔王
Lv.ー
HP.99999999999/99999999999
MP.99999999999/99999999999
[身体能力] 999999999
[魔法力] 999999999
【スキル】
パッシブスキル
〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.-
アクティブスキル
〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.- 〈???〉Lv.-
称号 魔王 幼女
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待て、いろいろとおかしすぎる。HPとMP完全にカンストしてね。スキルラン?ばっかじゃん。つーか、年齢325歳って俺よりも年上。すっごくやばい感じがする。
「お兄ちゃんどう?どう?マリアすごい?」
と無邪気な笑顔で言われたら選択肢が無くなる。
「ああ、すごいよマリア、俺なんかよりもずっとな…」
泣きたい
「お兄ちゃん、モンスター倒しにいこ?」
そういって駆け出すマリア。
ああ、もう家に帰りたい。この世界はおかしすぎる。魔王は幼女だし、ステカンストしてるし年齢俺より上だし、外見の年齢9歳ぐらいなのに。もう泣きたい。そんなことを考えながらマリアについていく。
それにしてもなんでマリアは、俺に懐いてくれているんだ?もともとの世界では、俺なんか、麗以外に懐いてくれる子供なんていなかったのに。一人で歩いていたら麗の事がが好きな男の子に石を投げられるくらいなのに。
はっ、もしや俺を強くしてこの先来る勇者への生け贄にしようというのか。
その時俺の中では、磔にされ身ぐるみもはがされた俺の姿が、渦巻いていた。
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