プロローグ

2/2
前へ
/29ページ
次へ
――ガチャガチャ 「おい、扉が開かねーぞ。どーなってんだよ。立て付けが悪くなったのか?」 「やばいこのままじゃ、コミケに遅れる。せっかくいけるのにー?」 その時、急に床が光った。と、同時に地面が揺れた。 「……おいっ!扉が開かねーぞ。外に出られない!」 「キャーー!死にたくないー」 (…どういう事だ?とりあえずなんかやばい気がするぞ) 最初よりもより一層光が強くなり、目の前が真っ白の状態になる。 そしてどんどん、水の中に沈んでいくように意識が遠のいていった。 次に目が覚めるとそこは、とても豪華なお城(?)みたいなところに倒れていた。周りには、クラスメイトもまだ倒れている。 奥の床には豪華な絨毯が敷かれており、自分たちが倒れている下には魔法陣が書かれていた。そして魔法陣の周りにはたくさんのローブを着込んだ老若男女がいた。 そして、奥にある台座には、王様のように着飾った男性と見目麗しい可憐な女 性(ちな、俺のタイプではない)がいた。 「せ、成功しただと……」 「ついに…なのね……」 「ああ……これだ我が国は救われる。アルフォンスの苦労も救われたということだ。」 「ハッ、わたくしには、もったいないお言葉。」 「よくぞ来てくれたな、勇者たちよ、我は、第25代オーギュスト家当主ドゥ・ラカーユ=レリア・ポアンカレ・ヴェル である!すまぬがそなた逹に願いがある。」 は?えっなにコレ?ドッキリ?それにしては、手、込みすぎじゃね。てことは 誘拐か?いやいや一瞬で光発生させて連れてきた?ありえねー。 「召喚されし勇者よ!この世界を魔王から救って欲しい!」 あっはい、把握しましたワー。 ラノベとかで良くある異世界転生…じゃねーな。だって俺死んでない。異世界転移ってやつか。 それにしても召喚されし勇者。なぁ チート能力GETだぜ!的な?
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加