序章 魔法陣

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魔法陣を描き そして 悪魔を召喚して 契約を結ぶ段になって 有名なひとつの例があるが 悪魔への契約時の報酬に「二本足で立つもの十」とした契約者がいて 悪魔としては 人間を十体食えるものと思い 契約をするものの 鶏十羽だったと言う いかさまみたいなことをやってのけたものがいたとか それで 悪魔側も この契約時 かなり 注意して 自分にとって不利にならぬようにしているなどと ものの本には載っていますね 今回 私 天眸 杏子も 一応  そのあたりは 頭に入れてきたのですが いやいや  いつもみたいな 高校潜入と違って 大学だと さらに賢く振る舞わなきゃなんて思ってきたのだが さて  京法東北線で やって来た 北紅寿(きたこうじゅ)駅から 大学キャンパス行きの通学バスに乗り込むや それは杞憂だったかなあ?なんて 今時の大学生 は 高校生と大差ないような? そして これから向かう 民俗学部の 西洋民俗学科 邑上 浄真(むらかみ じょうしん)ゼミへの聴講生としては 邑上教授について 一通り 頭に入れて起きます 今回の依頼は その教授失踪事件から 学生行方不明多発となってる件を 調査にきたので 別に 学生にならなくてもよいのだが 実際は 外部者よりも 学生の方が 警戒感が薄れるはずと 上からの指示で まあ 制服を着るよりはまだましかなあ
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