中学生の始まり

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 それが勉強にとって都合のわるいことだとわかったのはのちほどです。  勉強はたくさん寝て、たくさん食べることが大事だと誰かに大人になってから教わりました。  そして僕の頭の中には100人くらいの人々が会話をするようになったのです。  小学生のころから独り言をいう子だった僕は、  100人の人間が僕の頭の中で論争を繰り広げていることにびっくりしました。  ひたすら100人の人々が名前がないのですが、彼らは僕の頭の中でたくさんのことを論争するのです。  最初僕は精神病なのではないのだろうかと不安になりました。  ですが小学生のころに幽霊が見えることで精神科にいったことがあったのです。  ですがそのときは精神病の診断はくだされずに、ただの不登校ということで片付けられたのです。  あと心の病だと医者はいっていました。  担当教師やカウンセリングの人に僕は精神病なのではないだろうかと尋ねると、  君は精神病じゃないよと言われたのです。  人生とはなにか、  それは僕にはわかりません、  僕はひたすら勉強しました。  ときたまテレビゲームもしました。  僕の未来はどこに向かっているのだろうか、  孤独の中、独りぼっちのなか、ひたすら勉強しました。  弟と妹がいるのですが、  弟はとても元気で、とても利発で、そしてとても活動的でした。  妹はよく泣いていました。妹は小学生になると、絵本の登場人物のすべての顔に黒く塗りつぶしていました。
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