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第二話
学校に行かなくなって数日が経過した。ふと、ネットでニュース記事を見ていたひじりは、隣の国でとんでもない事件があったことを知った。
自殺をしようとしている女性に野次馬が群がり、あろうことか「早く死ね」とはやし立てたのだそうだ。
そういう場面を想像した時、ひじりは大抵、多くに人が「死んじゃだめだ」と説得するものだと勘違いをしていた。
ドラマや漫画で、そういう場面を読んだこともある。
それが当然なのだと思った。道徳とはそういうことだと学んでも来たつもりだ。
しかし、自殺しようとする人を前にして、動画を撮影し、「早く死ね」と捲し立てることが実際にあった。
そっちがリアルで、ドラマは所詮作り物だった。
結果として、その自殺しようとした女性は、飛び降り自殺をして死んだのだそうだ。
ひじりは思った。
このような事件があったことを、世界中のニュースで取り上げていて、多くの人が問題視していることを。
虐めの問題を調べてみたが、何十年も前から虐めの問題は変わりなく起こり続けているようだった。
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