二話「新しい任務」

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二話「新しい任務」

王宮を出た後、仲間たちと共に宿に向かう。私たちの仲間は私を含めて五人である。 「あのユタっていうの何様?」と黒髪のロングヘアの女剣士リコは言う。 「いや、王様だから」と金髪のショートヘアの銃を扱う男であるヤングはツッコミを入れる。 「姿を見せない王様をお前はそう呼ぶのか?」と双剣を持つ男カルマはヤングに声をやや荒げながら言う。 「ケンカなんてしないで下さい。この国の気温でも上昇したらあなたたちのせいですよ?責任取れますか?……あとこれはリーダーに」と私に手紙を渡してくる大きな杖を構えた女ロゼは言う。  そう、この五人である。そして彼女から渡された巻き紙をみんなに見えるように広げて文字を眺める。そこに書いてあったのは……。 『そなたらに任務を与える。君たちの中で一人選び出し、それ以外は死ぬべき。一日かけても実行しない場合、私の使いの者が全員を手にかける』、と。 「は?なにこれ」とロゼ。 「これで結論は出ただろ?リーダー?」とカルマ。 「これってさ。任務を受けたら死ぬのは今分かったけど、王様のことを知ったら死ぬんじゃない?」とロゼ。 「でまかせだ。それに何も知らないより今知った方がよいだろ?」  私のその言葉に賛同して私たちは来た道を戻ることに決意したのだった。
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