第1章

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源三郎江戸日記(弟二部)55 それで本当の事を言うたら、とっくに知っておった、と笑ったのじあよと言ったのです、お絹が屋敷には案内せず、いつも護衛がついていれば、誰でも身分の高いお方だと気づきますよ、 でもまさか殿とは思いませんでしたと言うので、父親は知っているのかと聞くと、ハイ、申しましたらとつくに気づいていたみたいです、お殿様の申しでだけど厭ならご家老様に言うて、 断るがと言いましたので、 身分違いなので厭だと申しましたら、ご家老が年内に戻られるので話をすると言ったのです、次の日に殿が来られて、側室が厭なら正室にと言われるので、そんな恐れ多い事はできま、 せんと申しましたら、側室になっても今の仕事は続けても良いと言われましたので、お受けする事にしたのですというので、治憲があやうく断られる所じあったよと笑うので、それは、 そうですよ、 何と言うてもも相手は上杉15万石のご当主様ですよ、驚くに違いありませぬと言うと、ともかく良かったというので、さつそく明日にでも、城に上がります、みなにお披露目をと言うと、     
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