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あいわかった、お絹よいなと言うと、宜しゅうにお願いいたしますと言うので、治憲の横に座らせ女将が酌を二人にすると飲み干し、源三郎と女将がおめでとう御座りますと頭を下げて、
お絹の方よろしゅうございましたなと言うと、ご家老の事をなんと呼べばと言うので殿と同じに源三郎とお呼びなされと言うと、呼び捨てにするのかと聞くので、しきたりにございますと、
言うと、しからば源三郎よろしゅうになと言うので、ハハ~と頭を下げたのです、治憲が相馬からの街道は冬でも通れるようになったそうじあな、どうであったと聞くので、中々整備して、
ありました、
街道筋もこれからは冬でも賑わう事でしょう、人の行き来ができれば、物も行き来する事になり、米沢は陸の孤島にはなりませぬというと、それは良い事じあな、新田開発、物産会所も、
上手く行っているようじあし、お絹も城に上がってくれれば、この冬は楽しくすごせそうじあと言うので、参勤交代は藩士は相馬から船で江戸に向かいますが、殿は奥羽街道を江戸に、
登らねばなりのせぬと言うと、
藩主より藩士が楽をするとは、藩主は損じあなと笑ったのです、七衛門を呼んでくれと女将に頼んだのです、七衛門が部屋に入って来て挨拶すると、治憲が七衛門街道の整備にも尽力し、
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