第1章

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てくれたそうじあな、礼を言うぞと言うので、勿体無い事に御座いますと頭を下げると、一献のめと言うので女将が酌をしたのです、源三郎が七衛門、明日お絹がわが屋敷から城に上、 がるので支度を頼むぞと言うと、 婚礼の支度は整うておりますと言ったのです、お絹に今日は両親に別れの挨拶をしてきなされ七衛門後は宜しくなというと、お引き受けしましたと言うと二人は部屋を出て行ったのです、 翌日は源三郎の屋敷に城から輿が迎えに来てお絹は城に上がったのです、千坂がどうも名主の娘に手をつけられたらしいと言う噂を流していたので、家臣達は驚く事はなくすんなりと、 お絹は側室になる事が出来たのです、 それからもお忍びで柘植を連って物産会所や街中に顔を出したのです、あっと言う間に10日が過ぎて、もう直ぐ12月になります、雪も深くなり江戸に帰る日が来たので、治憲に挨拶して、 江戸に向かい旅立つたのです、徳三郎は剣術の修行の為に米沢に残し、来年の殿の参勤交代にて江戸に登るように言いつけたのです、雪深くなりましたが峠も難なく越す事ができ荷馬車、 や行商人、 地元の領民が沢山行きかっていたのです、相馬領の峠も雪がつもり本格的な冬の到来になって来たのです、1日半で相馬の港に着きここに一泊する事にしたのです、中々整備されておった、     
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