第1章

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すなと言うので、2年後には沢山集まるじあろうと笑ったのです、ところで役宅へお移りはと聞くので、一段落したのでわしは暇じあ根岸の方が気楽なので勘弁せいと言うと、しかたあり、 ませぬ、 それがしが屋敷を守りますと言うので、すまんなと言って、根岸に馬で戻ったのです、みんなが出迎えたので部屋に入ると、大工が入っているので、何をつくるのじあと聞くと、お峰が、 どうせ、上屋敷には移られないだろうと、若狭屋が増築をしているので御座いますと言うので、そうかと言うと、腰元4人程増やしました、母上とお律殿付きに2人お春の方付きに1人、 わたし付きが1人に御座います、 次席家老様が役宅の分をここに回されたのですと言うので、その者達は了承しているのかと聞くと、ハイ、ここは気が楽だと喜んでおりますと言うので、そうかそれなら良いだろうと言っ、 たのです、母が現れて私はいらぬと申したのじあがと言うので、大勢いれば楽しく過ごせます、どうぞ気を使われますなと言うと、そうかえ、なら奉公してもらいましょう、裁縫、和歌、 料理等も教えて、 嫁入りできるようにしましょうと言ったのです、皆が集まったので気楽に過ごせよ、よい縁があれば心に留めておこうと言ったのです、おうめを呼び、お前が女中頭だ宜しく頼むぞと言っ、     
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