45人が本棚に入れています
本棚に追加
郡奉行がなぜ千坂様を主席家老からはずし、高鍋藩如き小藩の藩士を主席家老等とは許せませぬと言うと、藩主が変われば取り巻きも変わるのが世の常じあと言うと、まさか隠居、
なさるお積りではと聞くので、隠居等するものか、主席家老の財政改革の腕をとくと見てやるのさと言うと、我々はご家老について行きますというので、お前達は殿の家臣だわし、
の家臣ではないと言うと、
小藩如きの次男坊等殿と呼びたくありませぬと言うので、綱紀公はたかだか6千石の旗本の子供じあぞ、治憲さまは3万石の大名の次男である、言葉をつつしめと言うと、ハハ~と、
郡奉行が言うと、ともかく借財の事は気にするな、みなは、いつも通り役目に励めと解散したのです、蔵奉行を呼びご隠居様の屋敷はと聞くと、先代様の隠居所を手入れしてお移、
り頂きましたと言うので、
何か言うておられるかときくと、広くてなかなか良いと言うておられます、焼き物を作られるとかで道具はそろえました、奥方様は人形彫りをなさるとの事で道具をそろえ、それぞ、
れ心へのある者をお傍に奉公させるようにしました、とても喜んでお習いになっていますと言うので、そうか、それは良かったというと、下女は4人、後は下働きでよいと言われて、
いますが、
本当に宜しいのですかと聞くので、それで年間いくらかかるのじあと聞くと、およそ200石に御座いますと言うので、凄い倹約じあなと言うと、どうされたのでしょうと言うので、
本当の花鳥風月を会得されたのだろうと言って、良い粘土の取れる場所、良い硬の木、桐の木のとれる場所に案内して焼き物をやっている者、手彫りをやっている者を引き合わ、
せろ、
警護は少人数でよいぞと言うと、承知いたしましたと言って下がったのです、なる程隠居を使って殖産を奨励しょうと言うわけだ、しかし、知恵が回る奴だな、中々面白い次は何、
をやるのじあと笑ったのです、国元での不安も治まったのでわしは昼ねでもするかと、横になると源信が入ってきたので、おう、繋ぎかと起き上がると、源三郎様からのことづけ、
です、
最初のコメントを投稿しよう!