書類・伝票・サイン

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その山は見るものを威圧する山だった。 富士山のように高く、エベレストのように険しい。 「これを処理しろというのか……」 「あんたの仕事でしょ。頑張りなさい。」 それだけ言い残すと、すべての元凶たるその女は部屋を出て行った。 俺はため息を吐きながら、その書類の山に目を通し、サインを始めた。 逃げられないのなら、立ち向かうしかないのだ。
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