~紹介~

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~紹介~

――夢をみる 私はとりわけ見るほうではないのだけれど、それでも見るときはある。 そしてそれは決まって、私が竹の子にうめつくされるだだっ広いイメージだった…。 ピリリリ…ピリリリ 目覚ましがなる。 朝の7時。今日は平日なので、もちろん学校がある。 あと3分…としばし(うな)ってから、しかたないと体をおこす。身じたくなど済ませ学校への道の、その途中。 彼女は道端のすみになにかが動いているのに気がついた。 (…竹の子?) おどろくなかれ、およそ傷ひとつない新鮮そうな竹の子に、体長数センチの゙小人゙が一人。声をあげなかったことをほめてほしいくらいだろう。 (やば、目あっちゃった) 「…」「…」 沈黙が続く。私は現実離れした状況にあっけにとられ、小人はおそらく見られた驚きで、水を打ったように静かであった。 (見なかったことにしよう) 未夏は、そう自分に言い聞かせてなにもなかったかのように学校に向かった。
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