星の子たちの天使

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「高雅、起きて。もうすぐ着くよ」  瑞は、膝の上に寝ている高雅を、優しく揺すった。 「ん。う……ん……」  寝ぼけ眼の高雅は、とろんとした眼差しのまま瑞を見上げた。 「ね、瑞。おはようのキス、してくれないか?」 「ええッ!?」  左右には、高雅のボディーガードが座っている。 (ひ、人目があるからダメだよ)  声を潜めていると、その黒服の男からまさかの催促があった。 「どうか、高雅様のお言いつけ通りに」 「そんな」  確かに高雅は好きだけど、好きになってすぐにキス!?  迷っていると、高雅がいきなり起き出した。  そして、ふいうちで瑞の唇に短いキスをしたのだ! 「こッ、高雅!」 「迷った時には行動せよ。鏡家の家訓だよ」  屈託なく笑う高雅に、瑞もつられて笑ってしまった。
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