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そんな瑞の願いに、高雅は静かに微笑んだ。
「さすが菅野くん。松元くんたちが言う通りの人だね」
「?」
いったいここで、なぜ友達の名前が出てくるのか。
驚く瑞に、高雅は眼をくるくるさせた。
「星の子学園には、天使がいる、って。大忙しで働いて、子どもたちを守る天使がいる、って言ってたよ」
それが自分のことを指しているのだと気づき、瑞は顔を赤くした。
天使だなんてそんな。みんなったら、何てことを!
「ご安心を、天使様。今頃学園には、うちの者が子どもたちの洋服のサイズを測りに行ってるよ」
「え!?」
「小さなお星様にも、それなりの身なりが必要だからね」
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