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そして、それなりの施設も、と高雅は言葉を継いだ。
瑞や園長からの話を聞いて、このたび星の子学園への融資も具体化した、と続いた。
「鏡くん」
ありがとう、と頭を下げる瑞に、高雅は困った声をかけた。
「その『鏡くん』というのはやめて欲しいな。『高雅』と呼んでもらえると嬉しいよ」
「でも」
「僕、同じ年頃の友達があまりいないんだ。菅野くんには、これからもぜひ仲良くしてほしいんだ」
その言葉に、他意はない。
瑞はひどく嬉しかった。
「じゃあ、僕のことは『瑞』って呼んで」
「解った。瑞」
靴を選ぶ時間は、今までで一番楽しかった。
すっかり仲の良くなった二人は、笑いあいながら、お揃いの靴を買った。
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