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よかったら一緒に、という瑞の言葉に、高雅も喜んで共にケーキを楽しんだ。
高級スウィーツに添えられるのは、出がらしの麦茶。
それでもこんなにおいしいのは、なぜだろう。
「子どもたちのお洋服を、お届けにあがりました」
「待ってました!」
たくさんの衣装箱や紙袋を手に現れた鏡グループの人間に、瑞が明るい声をあげる。
我も我もと群がる子どもたちの真ん中で、一番嬉しそうな顔をしているのは瑞だ。
星の子を守る天使の出してくれたお茶なら、オリンポスのネクタルより美味なはずだと、高雅は目を細めた。
新しい笑顔の瑞に、微笑んだ。
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