Cocoon

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電車から降り駅の改札口を抜けると 同じ電車に乗っていた澤田と矢野と渡辺が、こちらに気づき声をかけてきた。 「おっはよー!」 「おお!香織に矢野っちに、澤田さん!同じ電車だったのか!」 澤田さんだ!朝から通学一緒だなんて、凄く幸せだなー。 「あれ?園部君と中野君って仲いいんだね」 矢野の問いかけに直樹が自然に受け答えしている。 いいな。僕もあれぐらい女子と自然に話せるようになれたらな。と思っていると 直樹が僕にアイコンタクトを送っているように思えた。 うん?なんだろう。なんだか凄く直樹がこっちを見てくる。 「てか香織。お前矢野っちに言ってねぇのー?俺達幼馴染だって事ー」 「えー。そんなん言う必要ある?」 「ひっでー!小学校の時一緒に、カブトムシ取りに行った仲じゃん!!」 「馬鹿ーッ!!小学校の話でしょー!!」 「えー!香織。カブトムシとか好きなの?」 「違~うッて!!直樹が無理やり誘ってきたの!!」 「仲いいんだね。香織と中野君」 「そうだね。あいつら小中学校一緒だったからさ」 って。えーっ!?澤田さんから話かけられたの!!?? 直樹の方を見ると、凄く嬉しそうに僕の方を見ている。     
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