Larva

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どうしようもなくなってしまった僕は、また明日にしようとベットに横になった。 次の朝。 携帯のアラームと同時に母の声によって目が覚め 制服に着替え下に降りて朝食を食べ 学校へ向かう。 駅に着くと直樹が、ニヤニヤしながら近づいてきた。 「どうだったんだ?」 「実はさ。」 直樹に昨日の自分を話すとヘタレと呆れ同時に溜息をつく。 「ゆっくりでもいいけどさ。せめて夏休みまでには何か仕掛けとけよな」 「わかってるけどさー。」 責められるのが嫌になり話題を昨日の招待メールに変えた。 「え?幼虫?お前そんな事に時間費やしてたの?」 「違うよ。なんか大切な言葉を教えてくださいって来てさ」 そう言って昨日の画面を直樹に見せた所で、電車が到着し 乗り込んだ。 「なんだこれ。あれか?今流行ってるネコに言葉教えるゲームのパクリか??」 「わかんないけどさ」 「で?何教えたんだ?澤田とかか?」 そう言ってまた直樹は、楽しそうに微笑んでいる 「違うよ!あれだよあれ・・・。」 「あれってなんだよ?」 「・・・あれだよ。」 「あれ?」 ?あれ”?なんでだ。思い出せない。幼虫に打った【言葉】を。 「ほら俺達の事だよ」 「幼馴染?」 「違う。仲いい奴の事」 「仲いい?あー!」 そう言うも直樹も、言葉を詰まらせる。     
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