0人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれだよな!わかるよ!あれ・・・えーと。」
「あれだよね。ずっと一緒にいる奴の事」
「そうなんだよな。くそー!ここまで出てるのになんでだー!!」
苛立ち始めた直樹が、話題を変えようと幼虫に何か言葉覚えさせようぜと言いだした。
「そうだな。もしかしたらそれで思い出すかもしれないしね」
そう言って二人で何を覚えさそうか相談した結果
【 夏休み 】という言葉を打ち込み、昨日と同じ様に
幼虫は、喜んだように上下に身体を動かし画面上に表れた【 夏休み 】という言葉を食べ始めた。
「こうして見ると可愛いんだな。」
直樹が夢中になり始め
「どんどん覚えさそうぜ!」と言い始めた時
電車が学校のある街に着いていた。
最初のコメントを投稿しよう!