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「付き合ってみたものの。なんか違うって言われたんだよ」
「へー。で?」
「で?ってなお前・・・。」
珍しく直樹が焦っているように思えた。
また水を取りに行って戻ってきてすぐに水を飲みほした。
「ふー。アイツとは、今の関係の方がいいんだよ」
「そっか。」
「なんだよ。」
「いやーなんか直樹らしくないなーと思って」
「うっさいわ!俺にも?そういうの”あるって言っただろう。」
「そういうの?」
「あー!もういいだろ!飯が不味くなる!」
そう言って直樹は、親子丼に再び手を付けやけ食いするようにたいらげた。
「それよりお前、澤田さんに返したのか?」
「あっやば!まだだ!」
携帯を取り出し、澤田にメッセージを返そうとしたが、違和感に気づいた。
「あれ・・・?」
「どうした?」
直樹に、画面を見せた。
先程届いた澤田のメッセージの一部の文字が消えていた。
【こちらこそーーーー(*^^*) 園部君と少し仲良くできて良かった♪ また話そうね♪】
「なんだこれ?」
「たしか顔文字の前に何か入ってたよね。」
「うーん。ってかお前の送ったの消えてるじゃん。」
「えっ!?」
澤田のメールの上の自分が送ったメッセージ
【さっきは、----ね。】
「・・・本当だ。」
「携帯がおかしくなったんじゃね?」
「かも。」
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