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「良二。実はな朗報を持ってきたのだ」
「朗報って澤田に彼氏いない事だろ?」
「実は!」
そう言うと直樹は、自信満々に自分の携帯を僕の目の前に持ってきた。
画面に映っているのは、日頃よく使うSNSのグループチャットだ。
「これが何?」
すると直樹は呆れた顔で画面を指さす
「よーく見てみ?」
僕は、目を凝らして画面を確認した。グループ名?夏休みはっちゃけ隊”?
実に学生らしくふざけてるなー。とメンバーを見ていると。
そこに澤田あゆみの名前を発見し発狂しそうになった。
直樹の名前もある。直樹の顔を見ると凄く鬱陶しいドヤ顔をしている。
「実はさ。夏休み皆で花火大会行こうって話になって今女子5人。男子5人集めてんの」
「ちょっと待て!なんでお前がこのグループに?」
「いやー。香織いるじゃん」
香織?あー。僕と直樹と同じ小学校だった兄貴がいるからか男勝りで、
おちゃらけ系の渡辺香織か。
「いるね。あれ?お前仲良かったけ?」
「家近所だしな。んで香織が誘ってくれてさ」
いいなー。僕も渡辺と仲良くしとけば良かった。
「で?何?自慢しに来たの?」
「捻くれてるねー。言っただろ?朗報だって?」
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