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ただただ嬉しくて。ただただ澤田との共通点が増えた事が誇りに想った。
気が付くと、午前の授業は終わりお昼休みの合図が鳴る。
未だに震える身体に、ブルルっと携帯のバイブレーションがズボンの右ポケットで振動した。
すぐに確認するとさっき入ったグループチャットで矢野が、僕に自己紹介を要求している
【園部っち、自己紹介よろー。】
震える身体を深呼吸で一旦落ち着かせ返信をゆっくり打つ。
【2組の園部良二です。直樹の紹介で入りました。よろしくお願いします。】
自分でも固い挨拶だな。と、自分の文章を見て想っているとすぐにまた携帯が振動した。
【固ェなw 良二(≧▽≦) まぁ俺の同級生だからよろしく頼んます♪】
直樹らしい返信で、また少し落ち着きを取り戻した。
ふーっと息を吐くと。また携帯が振動した。
【園部君。同じクラスの澤田あゆみです。夏休み楽しもうね(#^^#)】
そのコメントを見た瞬間、顔がにやけてしまった。
澤田の方を見ると、ぺこりと一礼し手を振ってくれた。
もうそれだけで僕は十分だった。
あの憂鬱だった1限目終わりまでは、なんだったんだ!?と自分にツッコミながら
澤田のコメントを見ていると次々に同級生から返信やスタンプなどで、いつの間にか澤田のコメントが
画面から消えてしまっていた。
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