もどかしい日々の中私達は恋をした

隠しきれない想い

今回は悠人の家に暫くお邪魔する事になった。
申し訳無さはあったけれど、大丈夫だと言う悠人に私はついて行った。

悠人の家に来たのはこれで二度目だ。

前回は栞の家にお邪魔する前、倒れた私をここに悠人が運んでくれた。
その時晩御飯までご馳走してくれて、その時にご両親と初めて会った。

（ご飯をご馳走になった後、悠人のお父さんとゲームしたりしたな…）

とても暖かな人達。
おかげで、あの日とても辛いことばかりだったはずなのに、いつの間にか私は自然と笑えていた。

悠人の家まで着くと、ドキドキと心臓が早鐘を打ち始める。
玄関の扉を開けた悠人が『ただいま』と言うと、すぐに中から悠人のお母さんとお父さんが駆け寄ってきてくれた。