二話 目指すは開拓者

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レイヴの眼に曇りも翳りも一切無かった。 自分が開拓者になれると本気で信じている希望と自信に満ち溢れた顔をしている。レイヴは人差し指を上げた。 「あえて具体的に言うなら、そう、誰も行った事のない星に行きたい。今でこそ黄色い昼空とか大気が水なのに平気で何の支障もなく暮らせるとか、身体が気体の生き物とか普通だけど初めてそういう変わった星を見つけた人はメチャクチャ興奮したと思うんだよ。俺もその興奮を知りてえ」 「もっと言うなら『終局の星』を見つけ出して一番にこの足で踏みしめる事だな」 「終局の星って、ありとあらゆる星に置かれた石碑に出てくる星だっけ?」 「そう、『あらゆる生命が到達するべき終着点。万象をさらなる高みへ導く天体。名は終局の星。研鑽を重ねよ。力を合わせよ。己を信じよ。それこそが終局の星に至る道である。』とかさ、好奇心くすぐられるだけじゃなくかっこよすぎんだろ!」 「わっ、暗記してたんだ。石碑の内容」 得意気にレイヴは胸を張った。     
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