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「なっちゃん、卒業おめでとう♪」
『ありがとう♪』
いつものバス停。
いつもの風景。
でもそれも、今日で最後だ。
「これ、卒業の…プレゼント。よかったら…。」
『えっ!本当に?うわぁ、ありがとう。開けていい?』
「うん…。」
華澄ちゃんがラッピングされた小さな包みを手渡してくれた。
『パスケース…?』
「うん。4月から電車通学だから毎日使うでしょ?だから…。」
『ありがとう、華澄。すっごく嬉しい♪合格発表は、明日だけどね。(汗)』
「なっちゃんなら絶対大丈夫だよ。わたしが保証する。」
『そう…?ありがとう。』
華澄ちゃんがプレゼントしてくれたのは、わたし好みの、シンプルなパスケースだった。
“毎日使う物を選んでくれたんだね…。
好みもバッチリだし。
嬉しいな♪”
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