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二学期になった。
昨日の始業式を終え、今日から本格的に授業がスタートする。
「琴美、夏美、ちょっといいか?」
二時間目の英語の授業が終わったタイミングで、英語担当で陸上部の顧問でもある先生に呼ばれた。
「『はい。』」
「二人夏の大会のリレーで3位に入っただろ?それで、市民祭の陸上大会に召集されたんだ、この地区の代表として四人が。」
「リレー?」
『四人?』
「そう、夏のリレーのメンバー四人。そういうことだから、9月末にもう1回走ってもらいたいんだ。大丈夫だよな?」
「えっ?走る…?」
『9月末に…?』
「放課後ちょっと残ってくれ。詳しいことはその時、残りの二人も一緒に説明するから…。じゃあ、よろしく。」
「『はい…。』」
ということでわたしは、もう一度華澄ちゃんと、バトンを繋ぐことが出来るらしい…。
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