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「なっちゃんは、ダメダメだけど、無駄にイケメンだし、みんなに優しいから…。」
『無駄にイケメンて…。(汗)』
「またあんまり会えなくなるけど、その…よそ見しないでね?」
華澄ちゃんが真っ直ぐな目でわたしに言う。
わたしは、重ねていた手を握り華澄ちゃんの太ももの上で握った。
そして、右手で華澄ちゃんの左頬に触れた。
『ダメダメだけど、華澄ちゃんには一途で、メロメロなの知ってるでしょ?伝わって…ない?』
「ううん、伝わってる…。」
こんどは華澄ちゃんが、わたしの右手に、左手を重ねて答えた。
「なっちゃん、大好き。」
『わたしも、華澄が好きだよ。凄く凄く…。』
そして、この夏最後の、甘くて長い長いキスを交わした。
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