抱きしめていいですか?

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市民祭の陸上大会が終わってすぐ、マラソン大会が行われた。 昨年の順位は8位。 華澄ちゃんは3位だった。 「ハァーハァーハァー…夏美センパイ、お疲れ…さまでした。ハァー…。」 今年は、ゴール脇で華澄ちゃんが待っていてくれた。 『ハァーハァーハァー…。お疲れ…さま、華澄ちゃん。ハァーハァー…。』 “今年は役員で、お母さんが途中腕章して立ってたから、無駄に頑張っちゃったよ。(汗)” 「ハァーハァー…7位ですよね?順位上げてるし、さすがです!」 『ハァーハァー…。ね…?上がったね。ここ何週間かの陸上練習も無駄じゃなかったかな?短距離だからあんまり関係ないだろうけど…。(笑)』 『ハァー…華澄ちゃんは?どうだったの?』 「フフフフ…。じゃん!2位です!今年は和美先輩に勝てました♪」 華澄ちゃんが、自慢気に着札を胸の前に。 『おぉー!!2位だ、凄いじゃん!琴美の次?』 「はい♪」 今日一番の笑顔。 『頑張ったね、うん…。ヨシヨシ…。』 「な、夏美センパイ!ちょ…ダメですって!?」 『あっ!ゴメンゴメン…。』 “はい…。 普通に頭撫で撫でしてました、気付いたら。(汗) やっべー、気を付けないと。”
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