176人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
市民祭の陸上大会が終わってすぐ、マラソン大会が行われた。
昨年の順位は8位。
華澄ちゃんは3位だった。
「ハァーハァーハァー…夏美センパイ、お疲れ…さまでした。ハァー…。」
今年は、ゴール脇で華澄ちゃんが待っていてくれた。
『ハァーハァーハァー…。お疲れ…さま、華澄ちゃん。ハァーハァー…。』
“今年は役員で、お母さんが途中腕章して立ってたから、無駄に頑張っちゃったよ。(汗)”
「ハァーハァー…7位ですよね?順位上げてるし、さすがです!」
『ハァーハァー…。ね…?上がったね。ここ何週間かの陸上練習も無駄じゃなかったかな?短距離だからあんまり関係ないだろうけど…。(笑)』
『ハァー…華澄ちゃんは?どうだったの?』
「フフフフ…。じゃん!2位です!今年は和美先輩に勝てました♪」
華澄ちゃんが、自慢気に着札を胸の前に。
『おぉー!!2位だ、凄いじゃん!琴美の次?』
「はい♪」
今日一番の笑顔。
『頑張ったね、うん…。ヨシヨシ…。』
「な、夏美センパイ!ちょ…ダメですって!?」
『あっ!ゴメンゴメン…。』
“はい…。
普通に頭撫で撫でしてました、気付いたら。(汗)
やっべー、気を付けないと。”
最初のコメントを投稿しよう!