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プロローグ
酒場と呼ぶには小洒落なバーのような雰囲気が地元民にとっては目新しく感じたのか、穴場スポットとして経営をしている。客もいなくなり中には従業員が2人。
夜の喧騒も静まり返る明けぐれを、もう朝かと思いながらタバコの火を灰皿に押し付けて立ち上がろうとする男が1人
店じまいをしている若い男1人、モップで床を磨いている。店主は店じまいをサボって自分に押し付けていると思ってはいるが、口には出さない。しかし不満げな表情が出てしまっているのは、夜中の仕事の疲れとてんへの不満で取り繕う余裕がないでいるらからだ。
店主は立ち上がってからは出入り口に歩いていく
「タバコ買ってくる」とだけ背中で言い残して店から出て行った
出入り口で、カランカランと高いベルの音がなった
男は「また俺に押し付けるのかよ」とぼやきながらも仕事を続けるのだが
いつもの事か、と思い出したように自分に言い聞かせて平静を装っていると
出入り口からカランカランと音がなった
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