episode246  聖なるローブの下

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ルカは息をつめてその様子を見つめている。 「ルカ……僕らをどうするつもり?」 僕は見せつけるように 乳白色の薫の腕を引き寄せると。 「言えよ。僕らをどうするつもりか――」 重い体を引きずって 細い手首の古傷に舌を伸ばした。 頭がぼんやりとしていた。 だからってわけじゃないけど 多少悪いことをしても許される気がした。 僕は改心して神に血を捧げた結果がこれなんだ。 馬鹿らしいと思った。 「こんなことするからには、考えてることがあるんだろう?」 ルカの顔色が明らかに変わる。 紅潮し思春期みたいな熱を湛える。 「とってもイケないことだ」 「君の血が入ったからだ!君の血が!」 僕が笑ってやるとルカはむきになって叫んだ。 あくまでこの僕に責任転嫁したいみたい。
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