episode246  聖なるローブの下

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確かにそれだけが目的なら ここに僕がいること自体邪魔になるというものだ。 僕は首を傾げる。 悪い頭を捻る。 薫には言いなりにできるよう薬を盛った。 僕はルカの要望に逆らわない あるいは賛同すると思われてこの通り。 素面で捨て置かれている。 ただし裸にされて――。 「あ……」 ピンときた。 ルカは僕が気付いたそのことに気が付いて 今更純朴な青年のように頬を染める。 「もしかして……僕に薫と交わってほしいの?」 だから絶対に断らないと。 僕は淫らで欲深いコウモリだから――。 「それだけじゃない」 「ってことはやっぱり……」 ルカは想定していた。 僕と薫がこのラグの上で溶け合うところを。 「それ以上に何があるの……?」 尋ねる声がかすかに震える。 何も知らず横たわる薫の裸体に視線を落としたまま 僕は生唾を飲み込んだ。
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