episode246  聖なるローブの下

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「はい?」 「おまえも一緒に行くんだ」 って――そうくるか。 「どうして僕が?」 平然ととぼけてみせる。 「だとしたらどうするかな。どちらかのお兄様に一緒に行ってもらう事にしようか?」 「はあ?なんでっ……」 「俺一人だと危険なんだろ?」 「それは……」 そこで初めてしてやったりと 薫は滅多に見せない笑顔を見せた。 「さあどうする?征司兄か九条敬か――おまえがまた、周りの目を盗んでとんでもない悪さをしてるって、どっちに言いつけて欲しいんだ?」 「きたないよ」 「どっちがだ」 分かったのは薫にもしっかり 天宮家のスピリットが受け継がれていると言う事だけで。 「今夜あいつのところに俺を連れて行け」 僕に選択肢なんかあるもんか。
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