アイスも溶かす

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 胸の間にライのものを挟んで擦ったり、奥まで咥えて吸い上げたり、手で包み込んで上下に擦ったり、とにかく希望は言われるがまま、懸命に奉仕しようとした。けれど敏感な場所をアイスで突かれたり、なぞられたり、かと思えば乳首を引っ張られたり、お尻を弄ばれたりとライの悪戯が邪魔をする。    なんでこの人、すぐえっちなことばっかりすんの!?    ライに求められるとドキドキして何でも許してしまう自分も自分だが、いくら何でも酷い。隙あらば襲われるし、問答無用で犯される。いくら両想いで恋人同士とはいえ、合意のない行為など許してはならない。  そうだ、これは合意じゃない。なんでこんな恥ずかしい目に遭わなければならないんだ。どんなプレイだ。ライさんのスケベ! 俺のアイス返せ!  希望は、キッとライを睨んだ。両想いでも許せることと許せないことがある。毅然とした態度で抗議せねば! とライを睨む。 「んっ……! もぉっ……! ライさん!」 「んー?」  ライが首を傾げて希望の顔を覗き込む。楽しげに目を細めて微笑んでいた。希望の胸がときゅんっと撃ち抜かれる。ぽやんとした恋する眼差しでライを見つめてしまっていた。  そんな希望の心境を知りながら、ライはアイスの冷たい刺激でツンッと立ってしまった希望の乳首を摘まんで、くりくりと弄ぶ。 「あっ、ぁんっ…やめっ…! だめっ…んっ…ぁんっ…んぅ…っ…あぅ…っ、ライさん……っ」 「なーに?」  ライの暗い瞳が希望を捉えてしまう。ライにじっと見つめられて希望は、少し俯き、上目遣いでライを見つめ返す。  アイスが冷たくてきゅうっと小さくなっていた乳首が、ライの熱い指先に弄ばれて、いつものようにぷっくりとしてきた。熱が伝わってきたのかじんじん痺れて希望の身体がビクビク震える。 「あっ…んぅ…っ、た、たべもので…、あっ、あんっ…あ、あそんじゃ、…んっ…だ、めぇ…っ…んっ……!」  うるうると潤んだ瞳と赤く染まった目元、何より甘い吐息混じりになってしまった希望の懸命の訴えを、ライはあっさりと鼻で笑った。 「お前それで拒んでるつもりなの?」  そう言ってライが楽しげに笑うので、希望は何も言えなくなってしまう。
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